リングロー株式会社で代表取締役補佐として働く佐藤さんにお話を伺いました。仕事と子育てを両立しながらバックオフィス業務や社長サポートを兼務している佐藤さんの仕事観や働き方などを参考にしてみてください! 海外事業の立ち上げなどは貴重な経験として参考になると思います!
目次
佐藤 智実さんのプロフィール
リングロー株式会社 代表取締役補佐 佐藤 智実(さとう さとみ)1986年生まれ、千葉県出身、神奈川県在住。2010年に新卒入社でリングロー株式会社(以下、リングローと表記)に入社、コーポレートサイトの情報発信・新卒採用など会社のブランディングに関わる業務に携わる。2011年に広報部門の立ち上げを行う。2013年からは海外事業立ち上げで代表取締役補佐として社長と二人三脚で各国の拠点の事業開発に携わる。人生で大切にしている考えは「なんでも挑戦する、決して諦めない」。
現在の業務内容
代表取締役補佐として、社長のスケジュール管理に始まり、海外出張や商談調整、フライトの手配、現地の市場調査など海外事業を中心に社長のサポートをメイン業務として携わっています。また、海外国籍社員のビザ作成やサポートケアも行っています。リングローは、グローバル化を進めているので全社員の10%程度が海外国籍のスタッフです。海外国籍社員とのコミュニケーションは英語と日本語なので私自身も英語の勉強になっていますね。本来であれば人事配置や各部署の検討課題についてのミーティングなどにも携わっているのですが、今は子育て中で時短勤務中なので短期的に業務内容を少なくしています。
リングローは中古パソコンなどの電子機器の二次流通をメイン事業として行っていますが、特徴として卸先に販売した製品サポートも業務として行っている点が大きな差別化ポイントです。売って終わりではなくて、売った先のエンドユーザーが使えないと意味がないと考えています。そのため、コールセンターでエンドユーザーの方から使い方の問い合わせなども受け付けて、世界で一番多くの人に愛されるリユースメーカーを目指しています。
リングローに入社したきっかけ
環境問題や世界的に起きている問題は、小学生ぐらいから募金活動や写真で知っていて環境問題を解決したいという想いが少なからずありました。大学の専攻は国際学部で環境問題の解決に興味があったので選びました。
就職活動の時は、環境問題に関係していて何かしら世の中に役に立つという視点、中古パソコンの流通というのが今後必要とされている点、それと共に新しいことを進めていこうという会社の風土や問題があったら解決していこうという会社の体質はとても大事だと思ってリングローに入社することを決めました。社長が新人など関係なく誰とでもフランクに対応してくれます。利益独占ではなくて本気で世界中の人を喜ばせようとしています。一緒に仕事をしていても本気でそれを考えているのが伝わってくるのでとても良い環境で働けています。
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広報部門の立ち上げでインナーブランディングの重要性を学ぶ
社員が40名ぐらいの2011年に広報部門の立ち上げを行いました。新卒採用と社内のインナーブランディング目的が大きかったです。会社を組織化するために会社の理念共有やビジョン共有を行っていきました。初めは上手く行かずに業績が落ち始めてしまいました。社員からは売上が苦しいのになぜ新卒採用を行うのかといったような課題などが上がりましたが、先を見据えて会社を成長させていくという目的の元、新卒採用と理念共有、会社のビジョンを伝えていきました。その結果、社内の雰囲気も変わり会社の売上も安定的に成長し続けるようになりました。この時にインナーブランディングや会社のブランディングの重要性をしっかり学びました。
仕事観が変わった出来事
2013年から携わっている海外事業の立ち上げがとても大きいです。何もない所からゼロベースで社長と2人で始めました。社内に誰も分かる人がいなかったので、貿易のための資料、パッキングリスト・インボイスの作り方、海外顧客の開拓や関係づくりなどを一から学び仕組みを作っていきました。最初は、貿易に関する書類を作ることも一つ一つ調べながら行いました。当然、英語も分からないのでスタートした時は不安が先行していました。しかし、海外事業の立ち上げに携わる中で何もなかったのにどんどん形になっていくことで諦めないことの大切さを痛感しました。初めは一歩一歩の歩幅が短くスピードが遅く感じますが、形になっていく中でどんどんスピードが上がっていく実感があります。何事も続けていくことで助けてくれる人、協力してくれる人、いいアドバイスをくれる人が現れます。目標に向かって頑張っていると自然と周りの人も変わってきて、情報や人が集まってくることを実感しました。自分一人で任せられたけど、頑張って進めると形になっていくことを理解できたことで仕事観が変わったことが、自分の仕事の人生の中で大きい出来事だったと思います。
出産後も時短勤務で働く
育児休暇を取得して復帰している社員は、新卒入社では私が第一号ロールモデルです。今後、入ってくる女性社員からすると出産しても戻ってこれる職場であるということを社内に発信できたと思います。復帰した時は赤ちゃんを抱えたまま、仕事を進めることができたのでとても助かりました。社長はその人にあわせた職場復帰の方法がある、その人によって置かれている環境は異なるのでひとつのルールで縛ると上手く行かないという考えを持っているので、それぞれの環境に合わせた柔軟な方法で仕事を続けることができます。私は社長補佐なので社長室に赤ちゃんのプレイルームも設置してもらっていました(笑)
今後の展望
2015年に出産して子育て中で時短勤務をしています。出産前に携わっていた海外事業がどんどん形になっています。2020年までに海外に5拠点を持つことを目標に動いています。子供が成長して手離れして仕事に完全復帰できる頃には2020年の会社の目標はすでに達成されていて、よりスピーディーに動けるようになっている必要があると考えています。完全復帰した時に活躍できるように英語コミュニケーションのスキルを上げたり、海外のお客様との細かい交渉なども社長に変わって話ができるようになりたいと思っています。基礎スキルを上げて完全復帰した時に成果を出せる人間になります。もっと仕事をしたい気持ちはあるけど、今は子育てを優先しつつ時短勤務を行い、空き時間で自身のスキルアップの時期だと思っています。今後も2020年の目標達成に向けて会社のビジョンをみんなに伝えていくことをしっかりやっていきます。
リングローの紹介
2001年設立のリングローは、リユースIT機器を扱う専門商社です。代表は元漁師で子ども6人を養っている碇敏之。主力事業は中古パソコンの販売・修理・買取です。また、2016年4月より「人を育てる福利厚生」を提唱し、独自の休暇制度の創設や研修の実施に取り組んでいます。2017年4月には廃校を利用した交流施設・「おかえり集学校プロジェクト」の第1弾が山形県でスタートしました。中古を活かした素晴らしきIT社会の実現を目指し、積極的な活動を続けています。
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