女優をしながら親子の乳幼児教室を経営している大門真紀さん。”まず、やってみる”そこで感じた問題にアプローチを続けるなかで常に前進し続けています。好きなことを仕事にするということを語っていただきました。
演劇集団円(えん)所属・芸歴12年・女優。株式会社trippi代表取締役社長 大門真紀(だいもんまき)1980年1月21日生まれ、広島県出身、東京都在住。2002年から演劇集団円に所属。2009年に株式会社trippiを立ち上げる。人生のモットーは「前へ前へ」
目次
乳幼児教室を開くことで、ママとこどもが笑顔になる場を【現在】
現在、渋谷で親子一緒に通うお教室「トリッピーキッズ渋谷乳幼児教室」を運営しています。この親子教室は、通常の乳幼児教室とは違い、レッスン後に必ずTeaTimeが付いています。
元々、親子教室をやるにいたった経緯は、ある1人のママの言葉を聞いたからです。「温かいお茶一杯飲めないんですよ」と。理由は、子育てしていると、自分の時間が全くない。子どもが寝るまでは目が離せません。たいていのママは子供に喜びを感じてらっしゃいますが、疲れています。だったら、レッスンという教育と、リラックスできるTeaTimeとを合わせた新しいスタイルの乳幼児教室を開いて、私が温かいお茶を出して、ママがくつろいでいる間、私がこどもと遊んでいよう!と。
「トリッピーのお教室に行く=ママのリラックスにもなる」ママにゆとりが出来れば、こどもは安心感がうまれ、笑顔が増えるんですよ。子どもはママの状態を敏感に感じていますから。なんといっても、ママは唯一無二の存在ですからね。それが、トリッピーキッズ渋谷乳幼児教室を始めたきっかけです。
好きなことを、一生懸命・努力100%でやってみる【過去】
2002年から演劇集団円に所属(現在も)しています。演劇集団円に入りたい!と思ったきっかけは、円の舞台を見て、その時に出演されていた岸田今日子さん・三谷昇さんの妖怪的な謎めいた雰囲気です(笑)それと、毎年12月に公演する「こどもステージ」を見て、あまりにもそれが面白かったんです!「私もこどもステージに出たい!」って思いました。ただ、演劇集団円の女優になるにはまず、円演劇研究所(劇団員養成所)に入る試験に合格しなくてはいけないんです。ドキドキしながら、泣きながら受けた記憶があります。私の時の試験では、200人が受けて、60人が合格し1年間演技の勉強をします。そのあと、振るい落としがあり、2年目では26人に。最終的に劇団員になれたのは、私を含めて4人でした。とてもとても厳しく、体験した人しか分からない充実した2年間となりました。この期間があるので、私はこの先どんな困難でも乗り越えられると思ってます。
円に入ってプロの女優として活動を始めた最初の年、念願の舞台「こどもステージ」の主役に抜擢されました。嬉しかったですが、看板を背負うプレッシャーも半端なく、稽古も厳しい…。3日に1回は泣いていたんじゃないでしょうか(笑)その時、22歳で、一番年下ですし。元来、悔しがりの泣き虫でもあります。
ある時、自分のシーンの動きのダメ出しが演出家から来たときに、「いや、僕はこうがいいと思う」と、三谷昇さんがおっしゃり、「え、違うわよ。こう動くのがいいわよ」と、また別のベテラン女優さんがおっしゃり…。演出家と俳優2名、合計3名でケンカ。私の動きを決めるのに、あーでもないこーでもないと、大ゲンカですよ。それを見てたら「本当にやめて~!私が上手にできないばっかりに…」と、悔しくて不甲斐なくて泣いてました。
こんな頼りない私でしたが、入ってから7年くらいは、多種多様なお仕事をさせてもらいました。舞台・テレビ・アテレコ・歌など。有名作品から小さな作品まで。役柄も、主役から脇の脇役や、子どもから老婆まで。色んな気持ちを考えて表現するのは、とっても面白かったです!今でも大好きです。ですが、大きな撮影現場に立たせてもらったり、仕事上の人間関係も多種多様で…。逆に、私は「芸能界で、80歳までやっていく自信はないなぁ」と自分を冷静に見ることもできました。そこで、演劇だけではなく、自分のできる他のことで生きていこう!と、決めました。
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子どもを笑顔にしたいから起業する【過去】
女優業の仕事を減らすことを決意したのが、2007年です。お付き合いしている人はいたのですが、結婚は考えられなかった。出した答えは、自分で自分の好きなことで、自分で人生を作っていくことでした。
元々、演劇集団円で出演させてもらっていた「こどもステージ」で、子どもの感動&笑顔を目の前でいっぱい体感してきました。あのキラキラした目は忘れられない!じゃあ、円の「こどもステージ」までとはいかないけど、自分の周りにもプロのクリエイターさんがたくさんいるので、「トリッピーのオリジナル作品を作っちゃおう!」ということで、アニメの作曲家さんや漫画家さんなどに熱い想いを語って、一緒に作品(キャラクター&ステージ)を作らせてもらいました。そのオリジナル作品を抱えて、起業にいたったわけです。
この作品のショーステージをいろんな場所で親子に見てもらう中で、次に気づいたのが、最初にご紹介した、ママが疲れているという現状。それを知って、ママへの優しさ100%のTeaTime付きの教育施設「トリッピーキッズ渋谷乳幼児教室」を作りました。今は、通ってくれている生徒ちゃんたちとお話している時が、一番楽しいです。将来を担う子どもたちの成長をスタッフも一緒に見守っていける安全な場所として、これからも運営を続けていきたいと思います。トリッピーキッズを通じて、自分を持った芯のある子に育てて行けたらと思います。
大門 真紀さんからのメッセージ【現在〜未来】
現在の自分に至ったターニングポイントは、自分で人生を作る決意をした時です。やると決めたら、やる!それだけです。やってみて、反応があるので、それに対してどうするか?考えてまたチャレンジ!私の場合は、勢いがあるので、周りの方が「大丈夫かな?」と手助けしてくれました。今もそうです(笑)一生懸命やると、誰かが見てて助けてくれます。誰が気づいてくれるくらいに体中から火を出して、燃えて燃えて一生懸命やると、何か見えると思います。悩んだら一生懸命悩んでください。私の人生の師匠の教えです。きっと、動いてみると新しい発見が、隠れていた何かが見えるかもしれません。
トリッピーキッズ渋谷乳幼児教室のご紹介
トリッピーキッズ(trippi-kids)は渋谷にある0歳~6歳までの乳幼児教室です。ベビー英語やリトミック、知育リズムレッスンなど子どもの総合的な表現力UPを目的としたレッスンカリキュラムを取り入れております。体験レッスンもありますのでお気軽にお問合せください。HPはこちら
編集後記
今回は、大門真紀さんを取材させていただきました。インタビュアーは宮内達也です。大門さんは、ポジティブシンキングで物事を進めていく方です。一度きりの人生「好きなことやらなきゃ損」という考えを持ったステキな女性です。自分らしく生きる、大門さんの人生は、必ず多くの方の参考になると思い、登場していただきました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
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2014年 9月 21日トラックバック:Ready(レディ)でインタビューした方の共通点とは
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2014年 10月 19日
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