株式会社ヴィックスコミュニケーションズの吉田 仁美さんにお話を伺いしました。吉田さんのキャリアが多くの方の参考になれば幸いです。
目次
吉田 仁美さんのプロフィール
株式会社ヴィックスコミュニケーションズ 人事担当 執行役員 吉田 仁美(よしだ ひとみ)神奈川県出身の1981年生まれ、間もなく二児の母。百貨店勤務を経て、ヴィックスコミュニケーションズにアルバイト入社、1年後に正社員へ。セールスプロモーション、人財派遣、紹介業などの新規事業の立ち上げを経て、2012年から女性初の執行役員に昇格する。現在は、採用から人事制度まで会社の根底に関わる仕組み作りに携わる。大切にしている考えは「他人がどう思うのかではなく、自分がどうしたいか!辛いときこそ楽しんだモン勝ち!」
現在の具体的な業務内容
人事に携わりたいと思ったきっかけは、人財の仕事をやっているとき、他社の人財支援だけでなく、一緒に働く自分達の仲間を見つけたいと思う気持ちが少しずつ芽生えはじめ、丁度そんな時に、社内で新卒採用をスタートする事が決定し、自ら「採用業務にチャレンジしたい」と手を挙げたのが人事としてのスタートです。現在は、広報的な立ち回りから新卒・中途の採用・人事制度まで経営陣とタッグを組んで取り組み、社員の想い、会社の想いや考えを噛み砕いて伝えること、形にすることを心がけています。そして教育、社内メンバーの面談なども含めて総合的に携わっています。新入社員や社内メンバーなど、共に働く仲間の成長は一番のやりがいになっています。
人生観が変わったきっかけ
20代前半の私の将来の夢は、「専業主婦になること」。前職の百貨店での受付業務を選んだのも、楽そうだし、キラキラしているし、給料もそこそこ貰える。そして今の自分でもできそう……という安易な考えで仕事を決めました。なので、子供を産んでも仕事をやっている、今の自分は正直、考えもしていませんでした。ただ、百貨店時代の部署は女性がメインで、女性独特の人間関係に嫌気がさし1年程で退社。その後、次の仕事が決まるまでの繋ぎのアルバイトとしてヴィックスコミュニケーションズに入社しました。ここが人生の分岐点だったと思います。当時は社員10名程度のスタートアップ企業で、自分たちで仕事を見つけて創る、社内のメンバーと切磋琢磨しながら、自由度は高いが教育制度もない。お客様に名刺の渡し方を教わる程。ですが、元々、私立の中高一貫で校則がとても厳しい環境で育ち、百貨店も決まったルールの中で仕事をしていたので、自分で考えて動けること、社内メンバーと本気でぶつかりあいながら目標を目指す環境は、私にとって合っていたらしく、どんどん仕事が遣り甲斐に変わっていきました。そして、この社内メンバーとだったら、将来自分がやりたい事が見つかった時に、「自分が考える2倍も3倍も面白い事ができる」と実感する様に。社内メンバーがいたからこそ、専業主婦が夢だった私が、「仕事も育児も両立できる女性になりたい!」と考える今の自分に変われたのだと思います。
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ヴィックスコミュニケーションズに入社したあと
社員が10名程度のスタートアップの時期に入社しました。当時は自分たちの仕事を探すのも仕事で、売る商材を探すことから始めて、営業活動・営業の仕組みづくりからアフターフォローまでを0ベースで作り上げてきました。セールスプロモーション、人財紹介、人財派遣業などの新規事業の立ち上げ含め、基本的に営業畑を歩んでいき、この1から10まで自分たちでやる営業時代の経験があったからこそ「仕事に対しての柔軟性と忍耐力」そして「働くメンバーと本音でぶつかる大切さ」「仕事をトコトン楽しむ精神力」が身についたのだと感じています。そしてこれは、人事職になった今も大事にしている軸です。
一人目の子どもを出産した後は子連れ出勤!
当時は、同じ様な規模感のベンチャー企業で働きながら、育児と仕事を両立されているロールモデルとなる方が社内含めて社外にもいなくて、復帰する時期やキャリアを捨てずに両立する為にはどうすれば良いのか……と悩む点が多かったです。その為、まずは、スピードが早いベンチャー企業で両立するには、「ブランクを空けずに早く仕事に復帰!」という思いが先行し、「まずは保育園に入れなくては!」と、手当たりしだいに保育園に申し込みをしました。保育園には何とか内定をもらうことは出来たのですが、よくよく保育園を調べてみると、評判が良くない保育園……。「仕事に復帰はしたいけど、子供をそんな保育園に預けたくない」と悩み、その旨を4児のパパである取締役に相談した所、社長含めて「自分がやりたい様に自由にチャレンジしてみろ!」という言葉をもらい、出産後2ヶ月で復帰をしましたが、保育園には入れずに1年間は子連れで週に数回出勤。時には取引先様の打ち合わせにも了解を頂きながら、子連れでの打ち合わせをお願いしてきました。ここまで自由に仕事も育児も諦めずに取り組めたのも、共に働くメンバー、取引先様の理解があったからこそと本当に感謝しています。
仕事とプライベートの展望
まだまだ若い世代が多く、ロールモデル、制度も整っていないベンチャー企業で働く女性が、「キャリアを諦めずに育児も仕事も両立できる手助けをしていきたい!」その為にもまずは、社内のメンバーが育児と仕事を両立できる環境を作り、様々な形のロールモデルとなるメンバーを輩出していきたいと思っています。そしてベンチャー企業で働くママとして「見えてきた事」「感じた事」を基に保育事業などを含め少しずつ形にしていきたいです。
そして、育児を通して、子供達の未来をつくるのも「大人である私達の役割だな!」という考えが強くなり、人事として今は大学生をメインに「仕事をする楽しさ、厳しさ」を伝えていますが、それだけではなく、もっと若い世代の子供達にも「仕事をする楽しさなど」を伝えていき、子供達の視野を広げるきっかけを作っていきたいなと考えています。
とはいえ、私自身もまだまだ仕事に育児に悩む部分は沢山あります。ただ、悩みながらも常に楽しむ精神を忘れずに、女性として、ママとして、そして個として強く輝く人財になれる様に日々前向きに成長していきたいと思っています!
株式会社ヴィックスコミュニケーションズの紹介
株式会社ヴィックスコミュニケーションズは、携帯ショップの運営、携帯電話に付随するアクセサリーの卸事業などの通信関連事業に加え、人財、教育・IT・介護事業など多岐にわたる事業を展開しています。Webサイトはこちらから。
編集後記
株式会社ヴィックスコミュニケーションズの吉田さんを紹介しました。しっかりとした考えを持ち仕事を楽しんでいる印象を受けました。吉田さんの考えや価値観を参考にしてみてくださいね!
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