小平 加奈の生き方!シンガーソングライターという憧れの職業のリアルライフ
芯を持ったステキな女性の小平さん。これまでの人生や今後の抱負を語っていただきました。
シンガーソングライター 小平 加奈(おだいら かな)1987年3月16日生まれ。静岡県出身、東京都在住。大学卒業後、新卒で大手一部上場企業の食品総合商社に就職。会社に勤めながらシンガーソングライターという夢の仕事を両立する。人生のモットーは「どんな状況でも前向きに。今の環境でできることを最大限やっていれば必ず夢につながる。」
目次
シンガーソングライターとして音楽を多くの方に届ける【現在】
現在、食品総合商社に勤めながら、シンガーソングライターとして週に1回〜2回、都内のライブハウスを中心に活動しています。地元静岡や川崎で開催するイベント、FM愛知やFM神戸へのゲスト出演、TSUTAYAでインストアライブをしたりと幅広く活動しています。また、初の試みとして2014年12月に『食と音楽』のイベントを主催することが決まりました。ライブハウスに行くのは少し敷居が高い、という声を女性の方から頂いたことをきっかけに、カフェのような気軽に入れる場所でも音楽を届けたいと思って始めました。普段食に携わる仕事もしているので、食べ物の楽しさも伝えられる音楽イベントになればいいな、と思います。私のライフを彩っている『食と音楽』、今からとても楽しみにしているイベントです。
食品の総合商社に勤めた理由
私は3人兄弟です。中学2年生から両親が共働きになり、当時から家族のご飯を作っていました。
その頃から食べ物が好きだったのかもしれません。大学の頃、世界中をバックパッカーで周った時も、食べ物ばかりに興味を持っていました。外国のスーパーって本当に1日いても飽きないんですよね。そういう経緯もあって、音楽以外だったら食の仕事に就きたいと思いました。食品商社って色々な観点から食を勉強できますし、色々な食品と触れ合うこともできます。現在は、様々な外食チェーン様やシェフの方々と新しい食品を開発する仕事をしています。物作りって大変なことも多いですが『創造する』ことに常にワクワクしています。出来上がるときの喜びも凄い。その点では音楽と似ているかもしれません。
シンガーソングライターをやろうと思ったきっかけ
音楽をやろうと思ったきっかけは、生まれた時から音楽のある生活だったということが大きいです。クラシック、ジャズ、ポップスが家中に溢れていて、血筋として音楽が好きだったんだと思います。ただそのときは、「ステージに立ちたい!」という憧れを持っていた程度で、家族とカラオケに行って”上手いね” とちやほやされるぐらいで満足していました。しかし中学2年生の時、文化祭で歌を披露する機会があり、その歌声が学校の先生や親御さんたちに凄く褒められたんです。そこから音楽を届ける側に立ちたいと思いました。ただ高校生のときは、この雲を掴むような夢を人には恥ずかしくて話せず、雑誌で見つけたオーディションに一人で履歴書を書いては、親にも内緒で東京まで受けに行ったことを覚えています。
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中国の少女と出会い人生の考え方が変わった
その後、心の中にいつも『音楽やりたい…』という気持ちは残っていたものの、人には言えず、音楽と関係ない大学に進学しました。かといって自分の中では音楽の道も捨てきれず、雑誌で見つけたオーディションを受けるために、東京にも何度か行きました。でも結果は不合格。そんな日々が続いていました。大学4年生になり音楽は諦めつつあった私は既に就職活動を終え、ありがいことに内定も貰っていました。それと同時期、自ら申し込んでいた中国のインターンシップに行けることになりました。大学4年生の8月の出来事です。全国で約20名程の大学生が、中国の日系企業を取材する、という名目で1ヶ月の間中国のシンセンに滞在していました。1000人いる中国の工場の方と触れあったり、一緒に働いたりしながら、工場寮で共同生活をしました。その中で仲良くなった女性がいます。17歳で立派に工場の仕事をしている女の子です。田舎から出稼ぎに来たその子は、両親に仕送りをし、残ったお金で自分の好きな服を買ったり、絵を描いたり、好きな歌を歌ったりしていました。当時、私は自分の夢が不安定すぎて誰にも言えず、もやもやしていました。一方その女の子は、お金もなく大変な生活をしているだろうに、卑屈にならないんです。今ある環境で自分を最大限発揮していました。ある夜、一緒に空を見て話をしていたら、「加奈の夢は何?」と聞かれました。あまりのそのストレートな質問に私は答えられず、その場を取り繕うような返事をしてしまいました。そうしたら、「自分の夢を口にした方が良いよ。あなたの人生はあなたが決めるんだから。私はどんな加奈でも、ありのままの素直な加奈が好き」と言ってくれたんです。その言葉にハッとしました。
中国のインターンシップをきっかけに音楽の道を歩み始める
中国で出会った少女をきっかけに私は性格が変わりました。『ありのまま、今の自分のまま。取り繕わない。過去を恥じない。自分のやりたいことを口にする。』そうしたら久々に受けたオーディションでレッスン生として合格したんです。それが現在のレコード会社です。それと共に、自分のやりたいことは音楽だと分かりました。しかし東京に出たら一人暮らしをしなければいけないからお金が必要。親には迷惑かけられない。
何も経験がない、今の私の実力で東京に行っても、音楽一本でやっていくのは、金銭的にも実力的にも、
現実的に難しいと思いました。そこで会社員をしながら、ボーカルレッスンを積もうと決め、2足のわらじ生活がスタートしたんです。もちろん、食の仕事を疎かにしたら本末転倒です。自分のやりたいことをやるのは自由ですが、評価するのは周りです。音楽活動も認めて貰えるように、今でも本気で食の仕事にぶつかっています。平日は会社、土日は歌のレッスンという日々を送っていました。その結果、今年7月に全国CDリリースが決定しました。デビューまでに時間はかかりましたが、地道にやってよかった…と思えた瞬間でした。その後は現在にいたります。ずっと応援してくれた方や、仲間の支えがあったからこそ、今の自分があると思っています。
小平 加奈さんからのメッセージ【現在〜未来】
自分の環境に卑屈になるんじゃなくて、今いる場所で最大限自分を発揮できることを一生懸命やることで道は開けると思っています。その道が間違っていることだってあります。だけど、間違ったとしても必ずその道はどこかにつながると信じて生きています。私も今後、結婚して子供ができ、歌をどうするの?となる時期がくると思います。その時は、子どもがいる環境でどうやるのかを考えて道を選択していきます。『子供がいたらできない。』とは言いたくないんです。与えられた環境の中で、できることをやりたい。また、環境をすぐに変えることが正しいと思いません。環境をすぐに変えることは、リスクがつきまといますから、徐々に手探りながらも自分の方向性を確立していけばいいんじゃないかと思います。
私は今、食の仕事と音楽の仕事の2つをやっています。プライベートな時間はほとんどありませんが、大学生の時、人生の選択肢を狭めなくてよかった、と今感じています。会社にも音楽活動を認めてもらえ、CDリリースできたということは、周りの方達にも本当に感謝していますし、様々な人との出逢いは人生の宝物です。今後も、食の仕事と音楽の仕事を両立していけたらと思っています。2つをやることで、見えてくる幅も広くなったのは、この道を選んだからこそだと思っているんですよね。そして自分の人生に厚みを持ちたいと思っています。シンガーソングライターなので良くも悪くも、自分の人生がそのまま歌に反映しちゃうので。1人の女性として、1人の人間として、私のこの生き方を反映した曲に共感してくれる人がいたら、それが私の本当に幸せなことです。
小平 加奈さんのご紹介
平日は都内大手企業で働き、土日は都内・川崎・静岡を中心にライブ・イベント・ラジオ・テレビ出演を精力的に行う、シンガーソングライターです。フードコーディネーターの資格を活かして「食 × 音楽」イベントも主催しています。小平さんの日常やイベント情報はこちらのブログからご確認いただけます。
編集後記
インタビュアーは宮内 達也でした。かなちゃんの想いや考えに共感し、とても仲良くなることができました。今後もReadyや他の仕事でご一緒していきます。最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事がみなさまのロールモデル形成の一助になったと思えばシェア♪
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