梅内 望未の生き方!色々な方の多様性を受けいれ、明日につなげていく
以前、インタビューした小麦さんのご紹介でお会いしました。梅内さんは、とてもステキな方で自分の考えをしっかりと持っている女性です。グローバルな生活で学んだ価値観と生き方を語っていただきました。
株式会社Gengo マーケティングマネージャー 梅内 望未(うめない のぞみ)1985年11月26日生まれ。Whittier College卒業後、New York Universityにて修士課程を修了。卒業後、国内のPR会社に入社。主にFacebook、Flipboard、Four Seasons Hotels and Resortsなど外資系企業のPRを経験。その後、Wantedlyの広報を経て、2014年7月よりアジア・日本のマーケティングマネジャーとして、人力翻訳プラットフォームのGengo®を運営する株式会社Gengoに参画。趣味は料理と「LAW & ORDER SVU」の鑑賞。ロールモデルは、ブラック・ジャック。
目次
株式会社Gengoに参画した経緯【現在】
2014年7月、東京に本社機能を持つGengoに参画しました。Gengoは、アメリカと合わせて約45人のスタッフがいます。東京オフィスは、35名でエンジニアが半分を占めています。社内公用語が英語のため、日本にいながらアメリカのスタートアップという環境が体感できます。Gengoの仕事は、マーケティングチームのメンバーが作成した、解析データを元に企画(コンテンツ)とPRを考え、アウトプットをしています。
スタートアップは、大手企業のように承認に時間がかからないので好きです。自分の考えたことをすぐにアウトプットができる反面、若い人が中心なので経験が浅く、自分のテリトリー外の施策をやるとき、独学になり迷走しやすくなります。特にPRは、独学では難しい側面があります。さまざまな環境で、ステキな仲間とやりがいのある仕事をしていましたが、より深い知識や経験を得るために転職に踏み切りました。転職を考え始めたぐらいのタイミングで、Gengoからお声がけがありました。Gengoは、マーケティングに長けた方がいて、叱咤激励をしてくれる環境があり、Gengoに転職しました。生活と仕事って同じ天秤にかけてはいけないと思っています。しかし、今の日本の社会は、どうしても生活と仕事を天秤にかけないといけない環境です。生活と仕事のバランスのよい組織がGengoだったんです。すごく楽しい日々を送ることができています。
12年間のアメリカ生活で多様な文化と考え方を学ぶ【過去】
幼少時代に父がアメリカの大学院に入学する事になり、アメリカで2年間過ごしました。そのとき、子どもながらにアメリカの教育システムや仕組みに感動を覚えました。帰国後、小学校から高校2年生まで日本に住んでいましたが、若いとき留学したいと思い、高校2年生のときアメリカに留学し、幼少の留学を合わせると合計12年間、アメリカに住んでいました。勉強でも仕事でもアメリカはプロセスより結果を重視します。それがとても自分に合っていました。高校卒業後、Whittier Collegeに入学し人類学と社会学を学びました。Whittier Collegeはリベラルアーツを取り入れ、入学した後に専攻を決める学校で、ミーハーな考えですが、インディージョーンズがすごい好きで考古学を専攻しようと思っていました(笑)しかし、考古学がなかったため、人類学と社会学をダブルメジャーで専攻しました。人種や性別による差別の根源に関して勉強し、Lambda Alpha National Honors Societyという人類学の栄誉学生の会に所属していました。
リベラルアーツとは、色々な学問を自由に学ぶことで、豊かな人生を送ることができる総合力のある人材を育成する手法
大学卒業後、New York Universityに進学し、人類と共に日々進化を遂げる服を軸として、主に「自我と服」や「服と権力」の因果関係について研究しました。簡単に言うと、社会の歴史的なイベントがどうやって服に影響するか、第二次世界大戦に「服」がどのように影響したか、などを学びました。また、メディアや映像が自我にもたらす影響についても学び、学生映画などの制作に携わりました。映画監督が先生で、現役の俳優(ジェームズ・フランコ)や映画の道を目指している人がいるクラスでした。アメリカは、現役俳優が演劇の歴史などを学ぶ人が多くいます。多種多様な人種がいて、かつニッチな学科を取る人たちと接することにより、多様性を受け入れることの大切さを養いました。今では、どんな多様性がある人に会ってもビックリしません。それを早いうちに学べたことが良い経験になったと思います。クラスメイトと一緒に作った作品を映画祭に出品し、複数の賞を受賞したのも良い思い出です。
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PR会社で得た貴重な経験
New York University卒業後、日本のPR代理店に勤めました。英語を話せるので、外資系のクライアントを担当していました。数多くのクライアントを担当していましたが、主にFacebook、Flipboard、Four Seasons Hotels and Resortsなどの外資系PRに携わっていました。Facebookというグローバル企業の日本支社のスタートからIPOというサクセスストーリーに立ち会え、マーク・ザッカーバーグやシェリル・サンドバーグに会えたことが1番の思い出です。今では、毎日のようにニュースに取り上げられる企業ですが、入社当時、Facebookの日本の認知度は低かったのが現状でした。新聞社の方に話しても「次の年には潰れている」「そんな正体不明のSNSは取り上げたくない」と言われました。Facebookのヘビーユーザーだったため、とても悔しい思いをした記憶があります。2004年のFacebookサービス開始時ぐらいからFacebookを使っており、当初は友達の投稿も消せたりしました。mixi全盛期だったので、実名制SNSってなに?、という状態です。アメリカでのサービス開始時からFacebookのユーザーで、業務として実際のIPOに立ち会えたことは、かけがいのない体験だったと思います。
Four Seasons Hotels and Resortsも世界的なホテルチェーンで、 タンザニアのセレンゲティ国立公園にあるFour Seasonsのオープンに伴うPRなどを担当しました。政府観光局や航空会社と協力して日本の人にタンザニアの魅力を知ってもらう企画です。グローバルに活躍する企業のPRを担当できたのが、良い経験になりました。様々なPRを行い、色んなクライアントとリレーションを構築してきました。自分がどんなに素晴らしいPRの施策だと思っていても、自身に決定権がなく、提案できないケースがあります。もっと自分の提案が形になる環境に行きたいと思い、企業内の広報としての道を選びました。 そして、生活と仕事のバランスのよい組織のGengoにマーケティングマネージャーとして参画しました。Gengoの面接で、『私にとって自分の人生は大切。もちろん、仕事は100%取り組む。だけど、最終的に何が大事か、仕事より自分の人生を取る』と言いました。Gengoは、”それでいいよと言ってくれました。”また、『自分が自分でいることができなくなったとき、自分の意見じゃなく相手に合わせることの比重が大きくなりすぎたらやめる』と私の考え方を全てを理解した上でも来てほしいと言ってくれたんです。だから、Gengoに入社しました。ステキな環境で仕事ができていると思います。
梅内 望未さんからのメッセージ【現在〜未来】
現在、日本はスタートアップバブルで、さかんにメディアに取り上げられています。事業は時代に合わせて、改善・ブラッシュアップしていかないと廃れるというのも知っています。起業のハードルが下がり、どんどん素晴らしい会社が生まれるサイクルができています。他の会社に勝っていかないといけません。日本での「Gengo」の認知度を確実に取ることが重要だと思っています。何かを検索する時、「ググる」と言います。それと同じように何かを翻訳する時は、「Gengo」という環境にしたいと思っています。いつの時代も言語の壁はあると思っています。翻訳にニーズが有るのも実感していますし、10年以上海外にいたので、言語の壁も知っているのでこの会社を多くの方に広めたいです。こういう人になりたい、ああいう所で働きたいという考えはあります。”将来どうありたい” ということはもちろん言えます。しかし、私にとって今を大事に生きている方がもっと重要です。人ってどうしても何年後の将来を追いかけます。それも志があって良いと思います。「灯台下暗し」じゃないけど、今の自分を見つめて一歩一歩、着実に進んで行きたいと思います。将来の自分でなく、今の自分を評価して欲しい。日々、『今日、どれだけ人に優しくできたか、人の心に残れたか』を考えるようにしています。色々な方の多様性を受けいれ、明日につながるよう、毎日を過ごすことが重要だと思います。
株式会社Gengoのご紹介
株式会社Gengoは、”Communicate freely.”というビジョンのもと、ワンクリックで言語の壁をこえ、全ての人が世界中の情報を理解・発信できる人力翻訳プラットフォーム、Gengoを運営しています。GengoのHPはこちら
編集後記
インタビュアーは宮内 達也でした。のぞみさんは、多様性を持った文化で育ち、グローバルな経験をたくさんしてきた方です。インタビュー中、私自身勉強になることが多くあり、とても楽しい時間を過ごすことができました。今後もReadyでご一緒できればと思っています。最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事がみなさまのロールモデル形成の一助になったと思えばシェア♪
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